ゲームブログを運営していると、「実際にどれくらい稼げるのか」「1万PVなら収益はいくらになるのか」「PVは増えているのに、なぜ収益が伸びないのか」が気になります。
結論からいうと、ゲームブログの収益に固定の相場はありません。公開されている事例だけを見ても0円から数十万円以上まで幅があり、同じPVでも広告の収益性やアフィリエイトの成約状況によって結果は大きく変わります。
そのため、他人の月収をそのまま目標にするより、「広告収益」と「アフィリエイト収益」を分け、自分のPV・Page RPM・クリック数・CVR・報酬単価から計算するほうが実態を把握しやすくなります。
この記事の要約
- ゲームブログには0円から数十万円以上まで公開事例がありますが、一般的な相場を示すものではありません。
- 広告収益は「PV × Page RPM ÷ 1,000」、アフィリエイトは「クリック数 × CVR × 報酬単価」で分解できます。
- 収益が伸びないときは、PV・Page RPM・クリック数・CVR・報酬単価のうち、ボトルネックになっている数字から改善します。
この記事でわかること
- 1,000PV〜300,000PVまでの広告収益を仮定条件からシミュレーションする方法
- 同じPVでもゲームブログの収益に差が出る理由
- 収益が伸びないときに確認する数字と改善の優先順位
ゲームブログの収益はいくら?固定相場ではなく計算で考える
「ゲームブログは月いくら稼げるのか」に、すべてのサイトへ当てはまる金額で答えることはできません。
収益化していなければPVがあっても0円です。一方、広告やアフィリエイトを組み合わせれば、同じPVでも収益額は変わります。さらに、扱うゲームや記事の検索意図、広告需要、商品単価などによっても差が出ます。
まずは公開事例から収益の「幅」を確認し、その後に自分のPVを使った計算へ進みましょう。
ゲームブログの収益は0円〜数十万円以上まで幅がある
実際に公開されているゲームブログの運営事例を見ると、収益にはかなり大きな差があります。
たとえば、ゲーム攻略記事を100記事以上公開し、月間約15,000PVだったブログでは、収益化を行っていなかったため収益は0円と報告されています。つまり、PVがあっても収益化の仕組みがなければ収益は発生しません。公開事例
別のゲームブログ運営例では、2つのゲームブログについて、1か月目は30円・900円だったものが、4か月目にはそれぞれ14,000円・11,200円になったと報告されています。公開事例
さらに古い事例ですが、2017年にテレビゲーム・PCゲーム特化ブログを運営していた筆者は、ピーク時に月間200万〜300万PV程度、クリック型広告で月約50万円だったと公開しています。同じブログでも、その後は月約30万PV・月約1万円だったとされており、PVと収益が常に同じ比率で動くわけではないことも分かります。公開事例
ただし、これらはすべて個別の自己申告事例です。運営時期、PV、記事数、広告方式、収益源などの条件が異なるため、「ゲームブログなら月○万円が相場」と一般化することはできません。
公開事例は「これだけ幅がある」と理解する材料として使い、自分の収益は自分の数字から計算するのが基本です。
PV別の収益シミュレーション|1,000〜300,000PVならいくら?
広告収益は、Page RPMを仮定すればPVからシミュレーションできます。
ここでは比較しやすくするため、Page RPMを200円・300円・500円と仮定して計算します。
| 月間PV | Page RPM 200円の場合 | Page RPM 300円の場合 | Page RPM 500円の場合 |
|---|---|---|---|
| 1,000PV | 200円 | 300円 | 500円 |
| 10,000PV | 2,000円 | 3,000円 | 5,000円 |
| 30,000PV | 6,000円 | 9,000円 | 15,000円 |
| 50,000PV | 10,000円 | 15,000円 | 25,000円 |
| 100,000PV | 20,000円 | 30,000円 | 50,000円 |
| 300,000PV | 60,000円 | 90,000円 | 150,000円 |
注意:200円・300円・500円はゲームブログの平均Page RPMではありません。計算方法を比較するために置いた仮定値です。
実際には、自分のAdSense管理画面などで確認できるPage RPMを使って計算します。
また、この表は広告収益だけのシミュレーションです。物販やASPなどのアフィリエイト収益がある場合、この表だけでは総収益を決められません。反対に、広告を設置していなければPVがあっても広告収益は0円です。
同じPVでもゲームブログの収益に差が出る理由
同じ10万PVのゲームブログでも、収益額が同じになるとは限りません。主な差は次の6つから生まれます。
- Page RPM・広告需要:1,000PVあたりの広告収益性が違えば、同じPVでも広告収益が変わります。
- 読者の購買意図:攻略方法だけを知りたい読者と、ゲームや周辺機器を比較している読者では、購入につながる可能性が異なります。
- リンククリック数:商品やサービスを紹介していても、リンクがクリックされなければ成果にはつながりません。
- CVR:同じクリック数でも、その後に購入・申込みなどの成果へ至る割合によって収益が変わります。
- 報酬単価・商品価格:1件あたり数百円の案件と数千円の案件では、同じ成約数でも収益額が違います。
- 記事ジャンル・検索キーワード:攻略、レビュー、デバイス比較などでは、検索している読者の目的が異なります。
したがって、「PVを増やせば収益も同じ割合で増える」とは限りません。
ゲームブログの収益を考えるときは、広告とアフィリエイトを分けて計算することが重要です。
広告収益は「PV × Page RPM ÷ 1,000」で計算する
広告収益を考えるときに使いやすい指標がPage RPMです。
PVだけではなく、「1,000PVあたり、どの程度の広告収益が発生しているか」を見ることで、自分のサイトの広告収益性を把握しやすくなります。
Page RPMとは?1,000PVあたりの広告収益を見る指標
Google AdSenseでは、ページのインプレッション収益(Page RPM)を「見積もり収益額をページビュー数で割り、1,000を掛けた値」と定義しています。Google AdSense公式ヘルプ
計算式は次の通りです。
たとえば、20,000PVで広告の見積もり収益が6,000円なら、
となり、Page RPMは300円です。
Page RPMを見ることで、「PVが少ないから収益が少ないのか」「PVに対する広告収益性が低いのか」を分けて考えられます。
自分のPVとPage RPMから広告収益を計算する
Page RPMの式を収益側へ組み替えると、広告収益は次のように見積もれます。
たとえば、月20,000PVで、自分の管理画面に表示されているPage RPMが300円なら、
となります。
重要なのは、先ほどのシミュレーション表にある200円・300円・500円をそのまま使うことではありません。実際の収益を分析するときは、自分のサイトで確認できるPage RPMを使います。
PVが増えても広告収益が伸びないケース
PVが増えたのに広告収益がほとんど増えていない場合、「もっとPVを増やさなければ」と考える前にPage RPMも確認します。
たとえば、PVは増えている一方でPage RPMが下がっているなら、PV増加分が広告収益性の低下によって相殺されている可能性があります。
流入する記事の構成が変わった、広告需要が変化したなど複数の原因が考えられるため、Page RPMだけで原因を断定することはできません。ただし、PVとPage RPMを分けて見ることで、「アクセス不足」と「広告収益性の変化」を混同しにくくなります。
アフィリエイト収益は「クリック数 × CVR × 報酬単価」で計算する
アフィリエイト収益はPVだけでは計算できません。
A8.netでは、サイト訪問者が広告をクリックした先で商品やサービスを購入し、広告主が定める成果条件を満たすと成果報酬を受け取れる仕組みが案内されています。【A8.net公式】
そのため、記事側では「どれだけ読まれたか」だけでなく、「クリックされたか」「成果につながったか」「1件いくらか」を分けて確認します。
クリック数・CVR・報酬単価の3つに分解する
アフィリエイト収益を簡易的に見積もる場合は、次の式で考えられます。
この記事では、CVRを「商品・サービスへのリンクをクリックした人のうち、成果条件を満たした割合」として扱います。
たとえば、クリック数100、CVR 2%、報酬単価1,000円なら、
です。
実際のASPでは成果発生後の承認・否認などがあるため、この式は支払額を完全に再現する会計式ではありません。あくまで、「クリック」「成約率」「単価」のどこが収益を左右しているかを分析するための簡易モデルです。
同じPVでもアフィリエイト収益が変わる計算例
次の2つは、どちらも月10,000PVだったと仮定します。
| 条件 | PV | クリック数 | CVR | 報酬単価 | 計算結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 仮定例A | 10,000PV | 100 | 2% | 1,000円 | 2,000円 |
| 仮定例B | 10,000PV | 60 | 5% | 3,000円 | 9,000円 |
例Bはクリック数が少ないにもかかわらず、CVRと報酬単価が高いため、計算上の収益は例Aより大きくなります。
つまり、10,000PV = ○円とは決められません。同じPVでも、検索キーワード、読者の目的、記事内の提案、紹介商品、報酬条件によって収益は変わります。
クリックされない場合と成約しない場合は原因が違う
アフィリエイト収益が伸びない場合は、クリック不足とCVR不足を分けます。
| 状態 | 主に確認すること |
|---|---|
| 商品リンクがほとんどクリックされない | 記事と商品の関連性、リンク位置、リンク前後の説明、読者が商品を必要とする検索意図か |
| クリックはされるが成果にならない | 商品・案件と読者ニーズの一致、成果条件、リンク先ページ、価格・条件など |
クリックされていない段階でCVRを改善しようとしても、十分な検証データが集まりません。反対に、クリック数があるのに成果が発生しない場合は、単純にリンクを増やすより、紹介している商品・サービスと検索意図の一致を確認する必要があります。
収益化方法そのものを比較したい場合は、【ゲームブログの収益化方法7選】でAdSense・物販・ASP・企業案件などを整理しています。
収益が伸びない原因は数字を分けて診断する
収益が伸びないときに避けたいのは、原因を特定しないまま記事数・広告・商品リンクなどを一度に変更することです。
複数箇所を同時に変えると、改善したとしても「何が効いたのか」を判断しにくくなります。
まずPV・Page RPM・クリック数・CVR・報酬単価を確認する
最初に次の5つを分けます。
- PV:記事がどの程度読まれているか
- Page RPM:PVに対する広告収益性
- クリック数:収益リンクまで読者を送れているか
- CVR:クリック後に成果へつながっているか
- 報酬単価:1件の成果がいくらの収益になるか
Search Console、AdSense、ASPなどで実際に取得できる数値を使います。データがない場合は、存在しないPV・CTR・CVRなどを推測で作らず、「まだ判断できない」と扱うことも重要です。
症状別|最初に見るべき指標を診断する
| 症状 | 確認指標 | 読み取り | 次の確認先 |
|---|---|---|---|
| そもそも記事が読まれていない | PV | 収益以前に集客量が不足している可能性 | Search Consoleなどで表示・クリックされている記事を確認 |
| PVは増えたのに広告収益が伸びない | Page RPM | 1,000PVあたりの広告収益性が変化している可能性 | AdSenseのPage RPM、流入記事の変化を確認 |
| 記事は読まれるが商品リンクが押されない | クリック数 | 導線や読者の検索意図と提案が合っていない可能性 | リンク位置、説明、商品との関連性を確認 |
| リンクは押されるが成果にならない | CVR | 案件・商品と読者ニーズが合っていない可能性 | ASP等で成果条件や案件適合を確認 |
| 成果は発生するが収益額が小さい | 報酬単価 | 成約数ではなく収益モデル側がボトルネックの可能性 | 報酬条件、商品構成、収益化方法を確認 |
この表は原因を断定するものではありません。目的は、最初にどこを調べるか決めることです。
どの数字から改善する?ボトルネック順に優先順位を決める
PV、Page RPM、クリック数、CVR、報酬単価を分けたら、すべてを同時に改善しようとせず、最も弱い部分から着手します。
一番弱い指標を1つだけ選ぶ
たとえばPV自体が少ない状態なら、商品リンクの色を細かく変えるより、まず読者を増やせる記事が必要です。
一方、PVはあるのにリンクがほとんどクリックされない状態なら、記事数を増やす前に収益導線を確認するほうが合理的な場合があります。
入口から順番に、PV → クリック → CVR → 報酬単価を確認し、広告についてはPVとPage RPMを分けて見ます。
一度に多くの箇所を変更しないのは、改善後に「何を変えたことで数字が動いたのか」を追跡できるようにするためです。
計測→仮説→1変更→再計測で改善する
改善は次の4工程で進めます。
- 計測する:PV、Page RPM、クリック数、CVR、報酬単価から取得できる数字を確認します。
- ボトルネックを特定する:最も弱い、または異常が起きている可能性が高い指標を1つ選びます。
- 1つだけ変更する:記事の導線、商品との関連性、集客記事など、ボトルネックに対応する変更を行います。
- 再計測する:変更前と変更後を比較し、狙った数字が改善したか確認します。
具体的な収益化方法を選びたい場合は【ゲームブログの収益化方法7選】、攻略・レビュー・デバイスなどの記事ジャンルを比較したい場合は【ゲームブログで稼げるジャンルは?攻略・レビュー・デバイスの収益性を比較】へ進むと、役割を分けて判断できます。
他人の月収と比べる前に知っておきたい注意点
公開されているブログ収益は参考になりますが、その金額だけを切り取って比較すると判断を誤ることがあります。
収益と利益は分けて考える
月5万円の収益があっても、5万円すべてが手元に残るとは限りません。
ブログ運営では、状況によってレンタルサーバー、ドメイン、ゲーム購入費、周辺機器、有料ツール、外注費などが発生します。そのため、「月○万円の収益」と「月○万円の利益」は同じ意味ではありません。
公開事例を比較するときも、収益なのか、経費を差し引いた利益なのかを確認します。
ゲームブログは季節・新作・案件条件の影響を受ける
ゲームブログのアクセスや収益条件は固定ではありません。
- 新作・アップデート:発売や大型更新で検索需要が大きく動くことがあります。
- 季節・セール:年末年始や大型セールなどで商品需要が変わることがあります。
- 広告需要:同じPVでも広告側の条件が一定とは限りません。
- 案件条件:アフィリエイト案件の報酬額や成果条件は変更される可能性があります。
新作発売時に急激にPVが伸びても、そのアクセスが1年間同じ水準で続くとは限りません。古い収益事例を見る場合は、特に集計時点を確認する必要があります。
公開されている月収を「ゲームブログの相場」にしない
他人の月収を見るときは、少なくとも次の条件を確認します。
- 月間PV
- 記事数
- 運営歴
- 広告・アフィリエイトなどの収益源
- 経費を含むか
- 集計した時期
- 扱っているゲーム・記事ジャンル
これらが違うサイト同士を、月収だけで単純比較することはできません。
Colorful Mediaの100サイト調査も、公開情報から確認できる収益化方式などを調査したもので、100サイト全体の平均収益を算出したものではありません。【ゲームブログは何で稼いでいる?100サイトの収益化方法を調査】
公開収益は「どの程度の幅が存在するのか」を知る材料として使い、最終的には自分のPV・Page RPM・クリック数・CVR・報酬単価へ戻って判断するのが安全です。
まとめ|ゲームブログの収益は「PV × 収益性」を分解して考える
ゲームブログの収益には、誰にでも当てはまる固定相場はありません。
公開事例を見ると0円から数十万円以上まで幅がありますが、これはゲームブログ全体の平均収益を意味するものではありません。
自分の収益を判断するときは、広告収益 = PV × Page RPM ÷ 1,000、アフィリエイト収益 = クリック数 × CVR × 報酬単価のように分解して考えます。
そして収益が伸びない場合は、PVだけを増やそうとするのではなく、Page RPM・クリック数・CVR・報酬単価まで確認し、最も弱い数字を1つ選んで改善します。
「どの方法で収益化するか」を決めたい場合は【収益化方法の記事】、「攻略・レビュー・デバイスのどれを選ぶか」を考えたい場合は【ジャンル比較の記事】、現在のゲームブログ運営実態を確認したい場合は【100サイト調査】を参考にしてください。ゲームブログ自体の作り方から確認したい場合は、【ゲームブログの始め方完全ガイド】から進められます。


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